【カブール】フェイスブックや出会い系サイトの時代に、緊急通報番号に電話するという旧態依然とした方法で恋の糸口をつかもうとしているアフガニスタンの男性たちがいる。
ファタナ・ヤルダーさん(27)は「『愛している』という電話をたくさん受けます」と話す。ラブコールは彼女の職場である緊急通報センターにかかってくる。彼女は同僚と同じように、黒髪にスカーフをまとっている。
アフガニスタンでは、頭からつま先までを包む「ブルカ」を着用せずに家を出る女性はほとんどいない。特に男性の付き添いなしでは外出することを禁じられている女性が多いため、男性が女性にアプローチする機会は多くない。大都市以外では、ソーシャルメディアへのアクセスもままならない。
このため首都カブールの警察の緊急通報サービスが確実に異性と話せる方法のひとつになっている。電話オペレーターらはこうした困った電話を1日に70本も受け取ることがあるという。
ヤルダーさんは「(電話をかけてくるのは)特に農村部の無学な男性です。私たちは、119番は警察のコールセンターなので『この回線を悪用しないでほしい』とお願いします」と述べた。
簡単にはくじけない男性もいて、会話を継続させるため事細かに火事の報告を行ったりする。消防隊が現場に駆けつけても火は出ておらず、燃えているのは男性のハートだけだったということもよくある。
以下ソース
http://jp.wsj.com/articles/SB11454509995580524165004581558243425172496