高浜原発1・2号機 新基準審査に事実上合格へ NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160219/k10010414311000.html
運転開始から40年がたつ福井県の高浜原子力発電所1号機と2号機について、原子力規制委員会は、再稼働に必要な新基準の審査に事実上合格したことを示す審査書の案を今月24日の会合で取りまとめる見通しとなりました。40年を超えて運転期間の延長を目指す原発で審査書の案が取りまとめられるのは初めてで、再稼働に向けて前進することになります。
高浜原発1号機と2号機は運転開始から40年がたち、原則40年の運転期間を超えて動かすには、原子力規制委員会の3つの審査にことし7月7日までに合格する必要があります。
このうち、安全対策が新しい規制基準に適合しているかを見る最も重要な審査で、原子力規制委員会は、関西電力が委員会の指摘を踏まえて修正した対策を妥当だとして、今月24日に開く会合で、事実上審査に合格したことを示す審査書の案を取りまとめる見通しとなりました。40年を超えて運転期間の延長を目指す原発で、審査書案が取りまとめられるのは初めてです。
7月の期限までに、耐震などに関わる設備の詳しい設計や、劣化状況など、残りの審査に合格する必要がありますが、難関だった新基準への合格のめどが立ったことで、再稼働に向けて前進することになります。
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高浜原発4号機 放射性物質含む水漏れ NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160220/k10010416511000.html
関西電力が今月下旬の再稼働を目指して準備を進めている、福井県の高浜原子力発電所4号機で20日午後、原子炉建屋の隣の建物の床に放射性物質を含む水が漏れていたことが分かりました。関西電力によりますと、周辺の環境への影響はないということで、水が漏れた原因を調べています。
20日午後3時40分ごろ、福井県高浜町にある関西電力高浜原発4号機の原子炉建屋の隣にある原子炉補助建屋と呼ばれる建物で、水漏れを知らせる警報が鳴りました。運転員が現場を確認したところ、原子炉を冷やすための放射性物質を含む1次冷却水が、およそ8リットル漏れて水たまりになっているのが見つかりました。関西電力によりますと、たまっていた水に含まれる放射性物質の量は1万4000ベクレルで、国に報告するレベルの200分の1以下で、作業員への被ばくなどはないとしています。また、漏れた水は補助建屋の周辺の溝にも流れ込んで、これを合わせた漏れた水の量はおよそ34リットルだということです。
関西電力によりますと、漏れた水は拭き取るなど回収済みで、敷地の境界に設置した放射線量を計測するモニタリングポストの値に異常はなく、周辺の環境への影響はないとしています。
高浜4号機では、再起動に向けた準備が進められていて、関西電力は、水が漏れた原因を調査することにしています。
今回のトラブルについて原子力規制庁は「詳しい報告を受けて状況を把握する必要があり、検査や再稼働の日程に影響が出る可能性がある」としています。