外為12時 円、反落し113円台後半 安倍首相発言が円売りに拍車
2016/2/15 12:22
http://www.nikkei.com/markets/kawase/summary.aspx?g=DGXLASS0IMF04_15022016000000
15日午前の東京外国為替市場で円相場は反落した。12時時点では1ドル=113円83~86銭と前週末17時時点に比べ1円67銭の円安・ドル高水準で推移している。日経平均株価が上げ幅を700円超まで拡大するなど大幅高となったのを受け、円売り・ドル買いが優勢だった。利益確定の円買いが入って下げ渋る場面もあったが、春節(旧正月)連休明けで続落で始まった上海株式相場が底堅く推移すると、再び円売りの勢いが増した。11時50分ごろから円売り・ドル買いが加速し、一時1ドル=113円86銭まで下げ幅を広げた。「安倍晋三首相が(為替について)必要に応じて対応してもらいたいと発言したと伝わり、政策対応の思惑から円売りが出た」(国内銀行)との指摘があった。
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【世界市場混乱】すでに為替介入? 不自然な円安…市場ピリピリ
2016年2月12日 22時23分 産経新聞(今井裕治)
http://news.livedoor.com/article/detail/11175254/
麻生太郎財務相は12日の閣議後記者会見で、足元の円の急騰に関し「必要に応じて適切に対応していく」と述べた。日銀の黒田東彦総裁も同日の衆院財務金融委員会で、物価への影響を注視した上で、必要な対応をとる考えを示し、為替介入の可能性もにおわせた。
既に欧米の外国為替市場では日本政府・日銀が介入に踏み切ったとする見方も浮上する。きっかけは11日の欧米外国為替市場。円相場が一時1ドル=110円台に急伸した後、一転して2円程度値を下げたためだ。 介入の有無について、麻生氏と菅義偉官房長官は12日の会見で「コメントは控える」と述べるにとどめ、否定も肯定もしなかった。
日本の介入で直接的に相場を円安ドル高方向に動かしたとなれば、ドル高で企業収益が悪化している米国の心証を害しかねない。日本政府として表だって動きにくい事情を抱えることから、市場では、介入事実を表明しない「覆面介入」もささやかれるなど、疑心暗鬼が広がり始めている。