神奈川・川崎市の老人ホームで、入所者3人が相次いでベランダから転落して死亡した事件で、警察は、当時職員だった23歳の男を、87歳の男性入居者をベランダから投げ落とし、殺害した疑いで逮捕した。
殺人の疑いで逮捕されたのは、「Sアミーユ川崎幸町」元職員・今井隼人容疑者(23)。
今井容疑者は、2014年11月、川崎市幸区のSアミーユ川崎幸町の4階のベランダから、入居者の丑沢民雄さん(当時87)を投げ落として、殺害した疑いが持たれている。
施設ではこれまで、丑沢さんが死亡した翌月に、86歳の女性と96歳の女性が相次いで転落死していたが、3人が死亡した時間帯は、いずれも今井容疑者は勤務していた。
今井容疑者は、2015年9月、FNNの取材に対し、転落死への関与はしていないと述べていた。
今井容疑者は「関与という言葉の意味が、ちょっとわたしにはわからないですけど、その場にいたのは事実ですし。3人の方々が亡くなっている事実は、わたしは、それはわかっていますし。介護職員として仕事をしていましたし、ケアをさせていただいてたのは事実で、亡くなったことに対しては、わたし個人としては、本当に残念です」と話していた。
今井容疑者は、逮捕後、警察の調べに対して、「ベランダから投げ落としたことに間違いありません」と容疑を認めていて、「殺すつもりでやった」という趣旨の供述をしているという。
警察は今後、丑沢さんのほかに、女性2人が転落死したことについても追及する方針。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00316433.html