トリニダード・トバゴの日本人女性殺害
「自ら守る責任」発言の市長が辞任へ
毎日新聞2016年2月15日 東京夕刊
【ロサンゼルス共同】トリニダード・トバゴで打楽器奏者、長木谷麻美さん(30)が殺害された事件で、遺体が発見された首都ポートオブスペインの市長が、被害者が事件を誘発したかのような発言をしたとして批判が噴出したことを受け、14日までに辞任の意向を示した。地元メディアが報じた。
レイモンド・ティムキー市長は、長木谷さんが発見時に露出が多いカーニバルの衣装を身につけていたことを念頭に「カーニバルの期間中、女性たちは被害に遭わないよう自らの身を守る責任がある」などと発言。女性団体が「市長の発言は、女性に対する暴力の責任は女性側にあるとする危険な発言だ」などと反発し、市民らが辞任を求める抗議デモを行った。
市長は13日「発言のもたらした結果を残念に思う。傷ついた人たちに心からおわびしたい」と声明を出し、15日にも辞表を提出する意向を示した。
http://mainichi.jp/articles/20160215/dde/041/030/098000c