覚醒剤を所持していたとして逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)と、密売人とみられる人物が、清原容疑者が逮捕される前日に別々の車で東京都内から群馬方面に向かっていたことが、捜査関係者への取材でわかった。警視庁は2人がその後に合流して覚醒剤を授受したとみて経緯を調べている。
捜査関係者によると、清原容疑者の行動を追っていた警視庁は今月1日、清原容疑者が乗った車が都内から群馬方面へ向かったことを確認した。清原容疑者と以前にも接触していた密売人とみられる人物の車も、都内の別の場所から群馬方面に向かった。2人が以前にも複数回、同様の行動を取ったことを確認していたという。警視庁は、捜査対象になっていると気づいていた清原容疑者が発覚を免れるため、都外に出て覚醒剤を購入して受け取ったとみている。
都内に戻った清原容疑者はホテルに宿泊し、翌2日にチェックアウト。警視庁が遺留物を調べたところ、覚醒剤の成分が検出された。2日夜の自宅の家宅捜索で、使いかけとみられる覚醒剤0・047グラムが見つかった。
清原容疑者は逮捕後、入手先について「まだ言いたくありません」と供述。警視庁は、実際に密売人から買い取ったかどうかの裏付けを進める。
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