週刊誌で甘利前大臣に現金を渡したと告発した男性がJNNの取材に応じ、「大臣が50万円をポケットに入れたのを確かに見た」とテレビカメラの前で初めて証言しました。
Q.(甘利前大臣の会見で)違っていると思ったことは?
「それは50万円の件」(建設会社 元総務担当 一色 武 氏)
JNNの取材に応じたのは、千葉県の建設会社の総務担当者だった一色武氏です。一色氏はUR=都市再生機構との交渉を有利に進めるため、甘利氏本人に二度にわたって現金50万円ずつを渡し、甘利氏が「スーツの内ポケットに現金入りの封筒を入れた」などと週刊文春で告発しました。これに対し甘利氏は、先週の会見で強く否定していました。
「秘書から『紙袋の中に、のし袋が入っていました』と報告があった。お客の前で紙袋から現金の入った封筒を取り出し、スーツの内ポケットに入れるという行為が本当だとしたら、政治家以前に人間としての品格を疑われる行為」(甘利 明 前経済再生相、先週)
この発言について、一色氏は取材に対し、こう反論しました。
「現実的に入れているのを見ていますし、私だけじゃないですから。平成25年の11月14日は、私以外に2人見ておりますから。(甘利前大臣は)のし袋とおっしゃっていますけど、それは違います。一般の封筒に入れて、お渡ししているので、(会見の説明は)違います」(建設会社 元総務担当 一色 武 氏)
また、一色氏は会話の内容を録音していましたが、政権与党などから出た「甘利氏を陥れる意図があったのでは」という見方については否定しました。
「録音とかメモというのは、今から始まったことではなく、20年、30年前から、事があると話が変わった時点で録音するようにしています」(建設会社 元総務担当 一色 武 氏)
一色氏は、自らについても「罪を犯したので裁かれても仕方がない」としています。(05日10:26)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2696243.html