容疑者の逃走を隠蔽の疑い 警察官2人 書類送検 2月5日 18時02分
千葉県の君津警察署の警察官2人が、自転車を盗んだ疑いのある男を交番に連れて行く際に逃走されていたにもかかわらず、上司に報告せず隠蔽していたなどとして、証拠隠 滅などの疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは君津警察署に勤務する35歳の警部補 と60歳の巡査部長です。
警察によりますと、2人は去年 6月、君津市内で自転車のライトをつけずに走っている男を見つけ話を聞いたところ自転車を盗んだと認めたため、 パトカーに乗せて近くの交番に連れて行こうとしました。
ところが、男は、交番で車を降りた際に逃走し、探しても見つからなかったということです。
しかし、2人は上司に報告せず、被害品の自転車を正式な手続きをせずに被害者に返して事件を隠蔽していたということです。
男が2日後に警察に出頭して隠蔽が明らかになったということで、2人の警察官は「自分たちの将来に影響すると思い、隠そうと思った」と話しているということです。
警察は5日、2人を証拠隠滅や犯人隠避などの疑いで書類送検するとともに、戒告や所属長訓戒の処分にしました。
千葉県警察本部の齊藤憲一首席監察官は「警察への信頼を著しく損ねる行為であり、深くおわびします。適正な捜査手続きの重要性について指導を再徹底して参ります」とコメントしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160205/k10010398961000.html