近年で最悪の人道危機、シリア内戦。被害者を支援するための支援国会議が4日、ロンドンで始まった。
人口の実に半分が家を追われている状況から浮かび上がる、悲惨な数字のいくつかをキャロリン・ホーリーが紹介する。
ソース
シリア内戦の恐ろしい数字 人口の半分が避難 - BBCニュース
http://www.bbc.com/japanese/video-35499902
---以下文字起こし---
シリアは近年で最悪の人道危機です。
統計的な数字をお伝えしますが、つまるところ人が死んでいるのです。
内戦以前シリアの人口はおよそ2,200万人でした。
その約半数、半分です。
それほどの人たちが故郷から逃れました。
つまり1,100万人もの人が家を追われたのです。
内戦1時間あたり50世帯に当たる推計です。
とてつもない数です。
ギリシアやポルトガル、ベルギーの人口に相当します。
450万人以上が他の国に移りました。
となりのレバノンでは人口の5人に一人がシリア難民です。
そしてそのほとんどがいわゆるイスラム国ではなくアサド政権から逃げているのです。
考えてみてください。
ISやISの残虐行為ばかりが話題になりますが、主な人道問題は実はそこではないのです。
シリア本国では200万人以上の子供たちが包囲地域や支援機関の援助が届かないところで暮らしています。
餓死した子供たちがいます。
拷問で亡くなった子供たちもいます。
多くの子供が樽爆弾で亡くなっています。
これまで25万人以上が殺されました。
うち1/3は民間人、13,000人は子供でした。
国連は今年人道危機対策に80億ドル(約9400億円)が必要だとしています。
去年は要請した半額しか集まりませんでした。
しかしもし全額集まったとしても内戦が続けばさらに多くのシリア人が殺されるのが現実です。