経営再建中の東芝は4日、2016年3月期の連結業績見通しを下方修正し、純損益の赤字が従来予想の5500億円から7100億円に拡大すると発表した。不採算の送配電や一部半導体の事業での損失計上や、家電部門での構造改革費用の積み増しが響く。
16年3月期末の株主資本比率は2.6%(前期末17.1%)に急低下する見込みで、全ての資産を売却しても負債を返済できない債務超過が迫る。このため東芝は、医療機器子会社の東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の売却などで資本増強を急ぐ。
電機大手の通期純損失としては、日立製作所の7873億円(09年3月期)や、パナソニックが2年連続で計上した7500億円超(12年3月期7721億円、13年3月期7542億円)に次ぐ規模となる。
記者会見した室町正志社長は「経営者として大きな責任を感じている」と陳謝。その上で「今年度中にうみを出し切り、来年度のV字回復を図る」と強調した。業績悪化の責任を取り、室町社長は月額報酬9割カットを続け、他の執行役の報酬削減幅は1割広げ、3~4割減とする。
ソース
東芝、16年3月期の赤字7100億円へ=債務超過寸前―医療機器事業の売却急ぐ (時事通信) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160204-00000084-jij-bus_all