【2月4日 AFP】米軍が開発中の次世代ステルス戦闘機「F35統合打撃戦闘機(JSF)」に、依然として危険な欠陥が多数残っていることが、米国防総省の報告書から明らかになった。すでに米軍史上、最も高額となっているF35開発プロジェクトが、さらに複雑化するのは必至だ。
F35戦闘機には垂直離着陸が可能な型も含まれ、将来的には米軍戦闘機の主力を担い、長年にわたって米軍の制空権確保に貢献することが期待されている。
しかし1日に公表された報告書によれば、精密技術試験の結果、同戦闘機に多数の欠陥が見つかった。F35にはこれまでにもソフトウエアのバグ、技術的な欠陥、予算の超過などの問題が起きており、今回の試験結果によって開発計画の信頼性に再び疑問符が投げかけられた形だ。
新たに報告された問題の中でも恐らく最も深刻なのが、パイロットが脱出するための装置、射出座席の欠陥だ。パイロットの体重が62キロ未満だと、座席が後ろ向きに回転し、パイロットの首を後ろにのけぞらせて死に至らしめる可能性もあるという。
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http://www.afpbb.com/articles/-/3075703