政府が今年夏の世界文化遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎、熊本県)について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)から不備を指摘されていることが4日、分かった。政府は教会群の推薦をいったん取り下げて構成資産を再検討する方向で調整しており、登録は延期される見通しになった。
2017年は「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡)の世界文化遺産登録が控えているため、教会群は18年以降の登録を目指すことになる。
関係者によると、キリスト教関連の世界遺産は既に多く、イコモスから1月中旬にあった中間報告では、長崎の教会群が構成する「伝来」「弾圧」「復活」の内容に疑義を示し、弾圧や禁教の歴史に特化した内容への修正を促してきたという。イコモスが疑義を示したことから、政府は今回の登録は難しいと判断。政府関係者は「今年は取り下げる」と話した。
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http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/222621