脳のひだ、形成過程の謎を解明 ジェル製立体模型活用
大人の人間の脳を、しわしわのクルミの実のような外見にしている深いひだ構造は、大型で強力な処理装置を小さな頭蓋骨の中に収めるための自然の解決策だった。
平らな四角の紙切れを、小さな丸い穴に入れるためにしわくちゃに丸めるように、脳にひだを形成することで、神経細胞をより密集させ、細胞間の接合部を短くして、情報伝達を高速化することが可能になる。
大脳皮質や灰白質と呼ばれる脳の外層にひだが存在する理由は以前から判明していた一方、その仕組みは謎のままだった。
脳のひだは、遺伝信号、生体信号、化学信号などの結果として発生するのか。もしくは、物理的な力によって生じるものなのだろうか。
中略
模型を用いた実験では、脳の成長を再現するために、ジェル製の脳を溶剤に浸した。模型の外層は溶剤を吸収したことで、下層の部位に比べて膨張した。
その後数分以内に、大きさと形状が本物と酷似したひだが現れ始めた。模型には生体組織が何も含まれていないにもかかわらず、同じプロセスが起きることが、この実験で判明した。
http://www.afpbb.com/articles/-/3075433?pid=0
画像※グロ注意
http://stat.news.ameba.jp/news_images/20160202/17/bb/p0/j/o0450045020160202at01_p.jpg