長~いミミズ探し、全国一は甲賀の85センチ
ミミズの中で最も長い「ハッタミミズ」の長さを競う「全国ハッタミミズ・ダービー」で、滋賀県甲賀市で見つかった85センチが最長と認定された。
11日午前11時 から、 同市立みなく ち子どもの森自然館で表彰記念イベント が開かれる。
ハッタミミズは、滋賀、福井、石川3県で確認されている日本固有種。
岸辺のヨシ帯や休耕田、ぬかるんだ泥の中などに生息し、1930年頃に金沢市で初めて発見された。
ふだんは40センチ程度の長さだが、伸縮性があり、倍ほど伸びることもある。
県内で分布調査をしていた県立琵琶湖博物館(草津市)が、 多くの人に知ってもらおうと、2013年6月から1年間、県内を対象に「湖国ハッタミミズ・ダービー」を開催。
この時は 草津市で発見された80センチが最長で、終了後の14年7月、甲賀市水口町松尾で92センチが見つかった。
石川県でも「琵琶湖に負けるなハッタミミズ本家の意地を見せるぞコンテスト」が開催され、75センチが報告されるなど、競争が静かに過熱。
これがきっかけで、15年5~11月 に今回の「全国ハッタミミズ・ダービー」が開かれた。
最長と正式認定された85センチのミミズは、みなくち子どもの森自然館の河瀬直幹学芸員が同6月、同市水口町松尾でぬかるんだ泥を30センチほど手で取り除いた際に発見。
「意外に逃げるのが速く、捕まえるのが大変でした。長く伸びたので驚いた」という。
2位は石川県から応募があった76センチで、河瀬さんが発見したミミズが圧倒する結果になった。
ただ、正式応募ではないものの、この時期に同市水口町松尾で96センチの写真が撮影されており、県内では更なる“大物”の存在もうかがわせている。
河瀬さんが発見したミミズは同自然館で飼育後、間もなく死んでしまったという。
11日は表彰のほか、渡辺弘之・京都大学名誉教授がミミズ の生態について講演。
腐葉土中のミミズや土壌生物の観察会もある。
問い合わせは同自然館(0748・63・6712)へ。 (清水貞次)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160204-OYT1T50008.html
ハッタミミズダービー結果発表
http://www.lbm.go.jp/information/detail/20160126_hattamimizu_derby_kekka.html
全長 85 cm(現認) 1位
場所:滋賀県甲賀市水口町松尾
採集日:2015年6月15日
応募者:水口町松尾産のハッタミミズ さん
http://www.lbm.go.jp/information/detail/minakuchi-matsuo_150615_85cm-1.jpg