【バハドゥルガール(インド)】ニューデリーのゴミが散らかった通りで2人の女性の後をついてきた警察官は、小さな店の内側に病院で使うベッドやさびた金属製の担架、小さな超音波検査装置を発見した。
警察はこの店のオーナーで無免許の薬剤師を逮捕した。容疑は違法な副業を営んでいたことだ。その副業とは、妊娠女性の胎児の性別識別で、胎児が女の子ならば中絶されることになる。
公衆衛生当局と司法当局によれば、この薬剤師が営んでいたとされるクリニックは、女児を産まないための違法な巨大地下産業の一端を担っている。インドは世界で最も出生性比率が大きく歪んだ国の1つになっている。
ニューデリーから約50キロ離れたハリヤナ州バハドゥルガールでは、警察と医師が協力し、男女産み分けの撲滅キャンペーンを積極的に展開し始めている。妊娠女性は、比較的安価な携帯式の超音波検査装置で男女識別の検査を受ける。検査技師の中には正式な免許を持っていない者もいる。検査は警察の目を逃れるため、時にはホテルの部屋や配送用バンの後部座席で行われる。女児だった場合は、無免許の医師の手に委ねられ、中絶させられる。
以下ソース
http://jp.wsj.com/articles/SB12751571096197434046704581517443708534796