40代の健康な女性、凍結卵子で結婚後に出産
将来の出産に備え、自らの卵子を凍結保存していた大阪府内の40歳代の女性が昨春、その卵子で女児を出産したことがわかった。
がんなどの治療を受ける女性が卵子を凍結し、妊娠・出産した例はあるが、健康な女性が出産したケースが明らかになるのは初めてという。
卵子を凍結したクリニック「オーク住吉産婦人科」(大阪市)が取材に対し、公表した。女性は現在44歳。独身だった40歳の時から同クリニックを受診し、41歳で卵子を8個凍結した。結婚後、夫の理解を得て、解凍した卵子に夫の精子を複数回授精させ、昨春に別の医療機関で出産した。
同クリニックによると、2008年から、がんなどの女性を対象に卵子の凍結保存を行い、10年からは健康な女性でも始めた。費用は自己負担で、卵子10個を5年間凍結保存するのに50万円以上かかる。昨年末までに凍結保存した健康な女性は計229人に上り、うち17人が授精を試みたが、出産を確認したのは今回の女性だけという。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160202-OYT1T50073.html
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20160202/20160202-OYT1I50029-N.jpg
参考画像(40代女性)
http://i.imgur.com/74wp5KD.jpg