居座る“冬将軍” 記録的な寒気の影響各地で
記録的な強い寒気の影響で、佐賀県内は２５日も断続的に雪が降り続いた。
杵島郡白石町では最低気温が１９７７年の統計開始以降、最も低い氷点下９・６度を記録。
積雪は伊万里市で１０センチに上った。
唐津市呼子町では水道管破裂のため、夕方から約１２００戸が断水するなど、各地で深刻な被害が出ている。
大雪の峠は越え、交通機関も復旧へと向かっているが、２６日朝にかけて冷え込みが続くとみられ、
佐賀地方気象台は引き続き路面凍結などに警戒を呼び掛けている。
佐賀地方気象台によると、２５日の最低気温は佐賀市で氷点下６・６度、嬉野市が氷点下６・２度。
積雪は佐賀市の平野部が７センチだった。
大雪のピークは過ぎたものの、２６日朝にかけて氷点下４度まで冷え込む見通し。
雪の影響でＪＲ九州は長崎線で始発から肥前山口－長崎間、唐津線の久保田－多久駅間で
午後３時ごろまで運転を見合わせ、他の区間も徐行して運転するなどダイヤは大幅に乱れた。
長崎自動車道などの高速道は終日、全面通行止めとなり、国道や県道など最大２０カ所で通行止めが続いた。
佐賀空港では始発から計９便が欠航。上海便も約５時間遅れて到着した。
転倒による救急搬送やスリップによる事故も相次いだ。
消防などによると、転倒による出動要請は１３件、うち１２人を病院に搬送した。
佐賀市川副町のパチンコ店の駐輪場では、同町内の女性（６３）が転倒、一時意識不明となった。
県警によると、路面凍結による事故は人身４件、物損５８件の事故が発生。
佐賀市大和町松瀬の国道２６３号では、タンクローリーがスリップして道をふさぎ、１時間半にわたり全面通行止めになった。
農業関係ではＪＡさがとＪＡ伊万里管内でイチゴ育苗施設やキンカンハウスなど倒壊４件、一部倒壊１件を確認。
ＪＡフーズさがの取引先の５養鶏場では、寒さをしのぐため鶏が１カ所に集まり計１５７０羽が圧死した。
学校は２０市町の小中学校と、県立や私立の中学・高校のほとんどが休校。
２６日も多久や武雄など４市の小中３２校が休校を決め、県立中高を含む小中高４０校が始業時間を繰り下げる。
一部の私立校でも同様の措置を取る。（取材班）
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2016年01月26日
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/272209