愛媛県八幡浜市の国道で、24日からの積雪や凍結によって乗用車やトラックなど17台が立往生し、ドライバーなどが車の中で一夜を明かしました。愛媛県は、25日朝から凍結した道路に融雪剤をまくなどして立往生した車の救出を行っています。
愛媛県などによりますと、24日正午すぎ、八幡浜市の国道378号線で、路面の凍結によって数キロの区間で乗用車が立往生しました。愛媛県では、現場付近を含むおよそ9キロの区間を通行止めにするとともに、警察が100台余りの車をUターンさせるなどの対応をとりました。しかし、夏タイヤの乗用車やチェーンをつけていないトラックなど17台が凍結した路面で動けなくなり、ドライバーなど18人がエンジンをかけた車の中で一夜を明かしたいうことです。
現場の国道では、今も大型トラックなどが数十メートル間隔で立往生しています。愛媛県によりますと、車の中で一夜を明かしたドライバーなどに体調が悪くなった人はいないということです。愛媛県は、25日午前6時ごろから現場に残っている人たちにパンなどの食料を提供するとともに、道路に融雪剤をまくなどして立往生した車の救出を行っています。
「こんな思い初めて」
車が立往生し、トラックで一夜を明かした男性は「きのうの午後4時半ごろから動けなくなり、車が止まったままもう半日以上経ったと思います。立往生してしばらくは食料がなくて困ったが、土木事務所の職員からパンやおにぎり、お茶の差し入れをもらいました。四国でこんな思いをしたのは初めてです」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160125/k10010384321000.html
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