大相撲初場所(東京・国技館)千秋楽の24日、大関の琴奨菊(31)=本名・菊次一弘、福岡県出身、佐渡ケ嶽部屋=が14勝1敗で初優勝を果たした。日本出身力士の優勝は、2006年初場所の大関栃東以来、ちょうど10年ぶりとなった。新入幕から66場所での優勝は、86場所だった旭天鵬に次ぐ歴代2位の記録。
初日から順調に白星を並べ、10日目に鶴竜、11日目に白鵬、12日目には日馬富士と3横綱を倒した。大関以下の力士による3日連続の横綱戦勝利は、1991年初場所で優勝した大関霧島以来、25年ぶり。2002年初場所の初土俵から14年をかけて念願の賜杯(しはい)を手にした。3月の春場所で、初の綱とりに挑む。
2敗で追っていた横綱白鵬は日馬富士に上手投げで敗れ、平幕の豊ノ島は栃煌山に突き出された。新関脇の嘉風は栃ノ心を寄り切って、勝ち越した。
琴奨菊に唯一、土をつけた豊ノ島が殊勲賞を、新入幕で2桁の10勝を挙げた正代が敢闘賞を受賞した。技能者は該当者がいなかった。
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