存在しない後援会の名称を使い、活動実態と異なる政治資金収支報告を行っていることが明らかとなった島尻安伊子沖縄担当相が、地元FM局のラジオ番組を利用し、放送法に抵触する内容の番組を流していた可能性が出てきた。
島尻氏がメインジョッキーを務めるラジオ番組は、島尻氏とゲストがトークを繰り広げる内容。この番組ではこれまで、沖縄県知事選を目前に控えていた仲井眞弘多前知事を出演させていた他、島尻氏に近い自民党の国会議員や県会議員などがゲストとして登場。島尻氏や同党の御用番組と見られてもおかしくない番組構成となっていた。
島尻氏が支部長を務める自民党支部が、番組を買い取っていた疑いもある。
番組名は「あいこ子のチャレラジ」
問題のラジオ番組は、島尻氏の事務所がある沖縄県浦添市の「FM21」で、毎週土曜午後3時から4時まで流されている『あい子のチャレラジ』。2014年6月にスタートしたこの番組は、メインの島尻氏とゲストがトークを繰り広げるという内容だ。島尻氏は同年6月16日、自身のブログにこう記している。
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まず、現職の参議院議員が番組を持つことに、首を傾げざるを得ない。理由は「放送法」。同法第4条が、次のように規定しているからだ。
放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たっては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
二 政治的に公平であること。
三 報道は事実をまげないですること。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
島尻氏のブログの記述でも明らかな通り、同氏は番組で『国会のこと時事問題』について語ると宣言している。自民党の議員をメインに据えて、国会のことや時事問題が語られる番組に「政治的公平」があるとは思えない。
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口を閉ざす関係者―どうする自民党!
事実関係を確認するため、今月10日に島尻氏の事務所に文書で質問書を送ったが、いまだに回答なし。FM21は、“「あい子のチャレラジ」は買取り番組か”という記者の質問に対し、当初「そうだと思いますよ」と答えておきながら、取材とわかるや「こちらではお答えできません。島尻さんの方に聞いてください」……。関係者一同が口を閉ざす格好となっている。
安倍政権に批判的と見られてきたテレビ朝日の『報道ステーション』やTBSの「NEWS23」に対し、放送法第4条を盾に、さんざん脅しをかけてきた自民党。党所属の大臣がやっている放送法無視の暴走に、どういう罰を下すのだろうか。
詳細はソースで
自民党の横暴 沖縄担当相のラジオ番組、放送法に抵触の可能性|政治ニュース|HUNTER(ハンター)|ニュースサイト
http://hunter-investigate.jp/news/2016/01/-15001600-67-60.html