【ロンドン=岡部伸】英紙テレグラフなどによると、20世紀最大の巨匠、パブロ・ピカソの孫娘、
マリーナ・ピカソさんが所蔵するピカソ作品180点以上をロンドンで2月5日開催されるオークションに
出品すると、競売大手サザビーズが13日までに発表した。
出品されるのはピカソのスタジオに秘蔵され、未公開だった絵画約110点と陶器や赤土素焼きの
彫刻などの作品70点で、マリーナさんは、「巨匠ピカソの生涯を完全に再現できる」と語っている。
1点当たりの価値は4千~18万ポンド相当で競売による落札総額は980万ポンド(約16億7千万円)
に上る見通しとされる。
マリーナさんはピカソの長男、パウロさんの長女で1975年にフランスのカンヌにある別荘と作品
約1万点を相続した。昨年6月にもサザビーズを通じて126点の陶器の作品を出品し、1230万ポンド
で落札された。マリーナさんが相次いで祖父の遺作を売却する背景に、「巻き込む全ての人を不幸に
した」と非難する巨匠への複雑な思いがあると指摘されている。
http://www.sankei.com/images/news/160114/wor1601140009-p1.jpg
ピカソの孫娘が出品し、競売に掛けられるピカソの絵画(サザビーズ提供・共同)
http://www.sankei.com/world/news/160114/wor1601140009-n1.html