交通違反で止められた際に偽造した自分の患者名義の身分証を警察官に示し、違反切符にその患者の名を書いたとして、京都府警は13日、京都市上京区の精神科医、清水光明容疑者(42)を有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕し、発表した。清水容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。
中京署によると、清水容疑者は昨年1月14日、同市中京区の国道で乗用車を運転中、シートベルトを着けていないとして警察官に止められた時、違反切符に、自ら経営する診療所に通院する男性患者の署名をした疑いがある。11月21日に同市左京区の市道を運転中に速度違反で警察官に止められた際にも、違反切符に同じ男性患者の署名をした疑いがある。
清水容疑者は署名する時、偽造した男性患者の住民基本台帳カードやパスポートを警察官に提示していた。名前や住所は患者のものだったが、顔写真は清水容疑者のものが貼られていたという。
清水容疑者に「あなたの名義で交通違反をした」と言われた男性患者が府警に相談し、事件が発覚。府警は男性患者の身分証をどうやって入手したか詳しく捜査する。
ホームページによると、清水容疑者は2011年に診療所を同市南区に開設。心療内科のほか、脱毛、タトゥー(刺青〈いれずみ〉)やピアスの施術も行っているという。
http://www.asahi.com/articles/ASJ1F51VLJ1FPLZB00K.html