ドイツ政府は今月初めから連日、大勢の移民をオーストリアに送還していることが明らかになった。
オーストリアの州警察報道官が明らかにした。
オーバーエスタライヒ(上オーストリア)州警察のダビド・フルトネル報道官はAFP通信に対して、
「ドイツからオーストリアに送還されてくる移民の数は、12月中は1日60人だったのが、今年初め
からは1日200人に増えている」と述べた。
送還されるほとんどは旅券など必要書類を持っていない人たちという。
ほかには、ドイツで難民資格申請するのを望まず、北欧諸国への移住を希望する人たちもいるという。
ドイツからオーストリアに送還される移民のほとんどはシリア人ではなく、アフガニスタンやモロッコ、
アルジェリア出身の人たちという。
ドイツでは大みそか夜にケルン駅で数百人の女性が襲われ、金品を盗まれる大規模な暴行事件が発生。
犯人のほとんどは北アフリカやアラブ諸国からの移民ではないかと言われているため、
昨年来、移民受け入れを掲げてきたメルケル政権は厳しい批判にさらされいる。
http://www.bbc.com/japanese/35289457