大地、自民候補推薦へ 野党統一不成立
町村信孝前衆院議長の死去に伴う衆院北海道5区補選(4月24日投開票)で、新党大地の鈴木宗男代表は9日、自民党が公認する町村氏の次女の夫、和田義明氏の支持を表明した。新党大地が推薦する方針。同補選では、オール野党による統一候補が実現するか注目されていたが、共闘は成立しないことになった。
鈴木氏は札幌市内で開かれたセミナーで、「共産党が入った統一候補はありえない。補選まであと3カ月で、旗幟(きし)鮮明にした方がいいと判断した」と説明した。
同補選では、民主党道連が昨年12月、安全保障関連法に反対する市民団体から出馬を求められた道連常任幹事の池田真紀氏に立候補を要請。池田氏は無所属で立候補を表明し、道連は野党統一候補を目指して新党大地や維新の党に協力を呼びかけていた。共産党は野党共闘が実現する場合、公認候補の橋本美香氏の不出馬を示唆していた。
鈴木氏の発言に関し、民主党道連幹事長の市橋修治道議は「新党大地とは、今まで足並みに乱れがあっても協力してきた。極めて残念だ」と話した。維新の党道総支部代表の松木謙公衆院議員は取材に「池田氏を全面的に支援する」と述べた。
http://mainichi.jp/articles/20160110/ddr/041/010/002000c