米航空宇宙局(NASA)の天文研究者らは、ブラックホールから放出された高温のガスの大きな波を観測することに成功した。X線天文衛星「チャンドラ」が撮影したもので、ガスがより低温の水素ガスを押しやる様子が見られた。
ブラックホールの巨大な“げっぷ”が観測されたのは2600万光年離れた渦巻銀河の伴銀河「NGC5194」で、ガスを放出するブラックホールとしては、地球からは最も近いもののひとつ。
今回の発見は米フロリダ州で5日に開かれた「第227回米国天文学学会」で発表された。
研究論文の共同執筆者である米ハーバード・スミソニアン天体物理学センター(CFA)のマリー・マハチェク氏は、「放出によって銀河が大きくなりすぎるのをくい止めているのではないか」と指摘したが、「同時に一部の星の形成に関わっているかもしれない。だとすれば、ブラックホールは破壊するだけでなく、創造もできることを示す」と語った。
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http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-35239895