本気を出すのは若者なのでしょうか?
一昨日の会議や、昨日の納会で、サポステを含む支援現場のスタッフやマネジメントとさまざまな議論をしました。結論は簡単で、本気を出す主体は私たち若者に関わらせていただく側であり、もっと言えば、社会の側です。日本において、「若者」が政策の対象となったのは2000年に入ってからであり、そもそも若者が困る側、再分配で支える側として認識されてきませんでした。行政の部課局名をみていただければ、その名所に「若者」という言葉が入っているのは稀で、入っていても2000年代以降に新設された数少ない貴重な部課局だと思います。
地域若者サポートステーションでは、多くの志ある支援者が、困難や課題、悩みや不安を抱えた若者のために動きます。至らないことや、ニーズにこらえきれないこともあるかもしれません。それでも、少しでも役に立ちたいと思うからこそ、若者支援というマイナーな分野に身を投じています。ぜひ、お近くのサポステをご利用ください!
ちなみに、当漫画の主人公「大黒シズオさん」は、無意識、無自覚的に多くのひとたちを支えています。自殺未遂をした同級生、更生施設から出て来た青年、実の娘の人生など、”本気を出してない”中年の話として展開されていきますが、ひとの優しさや思いやり、誰かが誰かの役に立つといった、大切なものを考えさせてくれる漫画です。
(終)