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Ian Murdock(Debianの’ian’)が、月曜日(米国時間12/28)に、サンフランシスコの自宅で死亡していた。死因はまだ分かっていない。〔警察の虐待説。〕
Murdockは、このオープンソース活動の中心人物だった。彼のDebianプロジェクト ? とDockerへの貢献 ? は、新しい時代を拓(ひら)いた。1993年に発表され1996年にリリースされたDebianの名は、当時の妻Debraと彼自身の名前との合成だ。彼がパーデュー大学(Purdue University)の学部学生だったときに作られたDebianは、その後、ソフトウェアパッケージの作成とインストールを簡素化するapt-getツールなどにより、オープンソースソフトウェアの世界に大きな貢献をもたらした。
MurdockはSun Microsystemsに入社し、その後Linux FoundationのCTOになった。いちばん最近では、Dockerに籍を置いた。DockerのCEO Ben Golubは、次のように述べている:
> “Ianを知り、彼と一緒に仕事ができたわれわれは、とても幸運であった。彼の深い思考力と情熱と豊富な経験は、彼と仕事をする誰にとっても驚異だった。彼の輝かしい才能は、私たちの多くにとってインスピレーションの源泉になった。彼の死は、彼と触れ合うことのできたすべての人にとって大きな喪失である”。
死の詳細は確認されていないが、Twitterのログによると、Murdockは警察と口論し、帰宅してから最後のツイートをポストした。その後削除されたそのツイートには、彼が12月28日に自殺する、と書かれていた。
Debianの現在のチームも、彼を追悼している:
> “DebianはIan Murdockの死を深く哀悼いたします。彼はFree Open Source Software(FOSS)のゆるぎなき支持者であり、父であり、息子であり、そしてDebianの’ian’でした。
>
> IanはDebianプロジェクトを1993年の8月にスタートし、同じ年の終わりごろに最初のバージョンをリリースしました。その後のDebianは世界のための普遍的なオペレーティングシステムになり、組み込みデバイスから宇宙ステーションに至るまでの、あらゆるものを動かしました。
>
> Ianはとくに、ディストリビューションの作成とコミュニティの文化に力を入れましたが、それは倫理的にも技術的にも正しいことでした。リリースはディストリビューションが完全に完成したときにのみ行われ、ソフトウェアの自由に関するプロジェクトの断固たる姿勢は、フリーなオープンソースの世界の、黄金律となりました。
>
> 正しさをつねに追究したIanの献身が、Debianとその後の年月における彼の仕事を導きました。彼はつねに、可能なかぎり最良の未来を目指していました”。
詳しい情報が得られ次第、この記事を更新する。
ソース
もっともハードコアなLinuxディストリビューションDebianを作ったIan Murdockが42歳で死去 | TechCrunch Japan
http://jp.techcrunch.com/2015/12/31/20151230debian-creator-ian-murdock-dead-at-42/