食事、礼拝…「北ア日本海」ムスリムも安心旅行
観光庁は、イスラム圏からの旅行者の受け入れ環境向上を支援する「訪日ムスリム外国人旅行者受入環境整備等
促進事業」の実施地域に、新潟県糸魚川市と上越市などで構成される「北アルプス日本海広域観光連携会議」を
選定した。
同庁によると、ビザ要件の緩和や格安航空会社の就航などにより、マレーシアやインドネシアなどイスラム圏から
の旅行者が増えそうだという。
ただ、イスラム教徒(ムスリム)は豚肉やアルコールを口にすることは禁じられており、毎日5回の礼拝を行う
ことなど生活全般に規範がある。
同庁では様々な配慮が求められるムスリムの訪日旅行者 を増やすため、11月から全国で受け入れ意欲のある地域
を公募していた。
連携会議の構成メンバーである長野県白馬村では以前からマレーシアなどからスキー客が訪れていた。
連携会議は白馬村のケースを参考に受け入れ態勢を整えれば、観光産業の活性化につながるとして、事業への応募
を決めた。
来年2月に白馬村の取り組みを紹介するセミナーを開くほか、マレーシア料理教室を観光関係者向けに開催し、
ムスリムへの理解を進めていきたい考えだ。
連携会議の事務局を務める糸魚川市交流観光課では「広域連携の強みを生かし、白馬村の先進的な取り組みを
連携会議全体に広げていきたい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151228-OYT1T50011.html