日本は、“世界一育児が過酷な国”と言われている。「育児の孤独感に耐えられない」「我が子が、かわいいと思えない」「辛くて仕方がない」など、母親たちの悩みは深刻だ。頼りにしたい父親の育児関与は先進国で最低レベル。孤立化する母親同士が「ママ友」という独特のサークルを形成し、その中でまた人間関係のストレスに苦しむという事態も起きている。
母親のストレスの本当の原因は何なのか?母親はどんな助けを必要としているのか?本来の育児はどうあるべきか?今、その背景と対策を、脳科学・動物行動学・生理学など最先端の科学で解き明かしていく研究が加速している。その結果見えてきたのは、人類が長い進化の歴史の中で培ってきた子育てのための能力が、母親の体の中に脈々と受け継がれているということ。その宿命と現実の狭間で、母親達が苦しみに陥っていることが浮かび上がる。これは、育児世代だけでなく、母親から生まれ、育てられた全ての人たちの知的好奇心を揺さぶる科学エンターテイメントだ。
ソース
NHKスペシャル | ママたちへ~最新科学で迫るニッポンの子育て~(仮)
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160131