ボート日本代表が自分を追い込むため自ら無職に ID:SULxSiIT

1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2015/12/26(土) 14:40:54.90 ID:SULxSiIT

今年10月2日に4年半お世話になった会社を辞めた。オリンピックに出るためだ。正確には、「追い込まれたい」というマゾな理由だ。

競技はボートだ。ボートといっても、モーターがついている競艇ではなく、帆がついているヨットでもなく、前向きに進むカヌーでもない、後ろ向きに進むボート、漕艇(ローイング、ROWING)である。

極めて認知度の低いスポーツであり、私自身大学入学後に初めて知った。
「何でもいいから日本一になりたい。とりえがほしい。」と思っていた私にとって、ボート部先輩の「まだ間に合う」発言は魅力的だった。

確かに間に合った。漕暦約2年で、U23世界選手権で銀メダルを獲った。4人乗りの種目(軽量級舵手なしフォア、オリンピック種目)で他の3人の実力によるところがほとんどだが、日本人初ということで、私は満たされた。そこで終わった。

私はボートがそんなに好きじゃない。日本代表の自分がこんな事言うのは不謹慎かもしれないが、世界一好きか、日本一好きか、という問いに即座に「ノー」と答える。あまりにもキツイからだ。あと一本漕げるか?と聞かれると漕げるが、できるなら止まって休みたい、そんな状態が240本、6分続くのがレースである。

練習は90分から2時間、心拍数160ぐらいをずっと続ける。常に全力で漕ぐ。「全力で何時間もできるなんて、それって全力じゃないんじゃない?」と思われるかもしれないが、残念ながらボートには漕ぐ時間(1秒ぐらい)と漕がない時間(2秒ぐらい。元の場所に戻る時間)があり、漕いで体力を使い果たしても、2秒後に回復してしまい、また全力で漕ぐ羽目になる。それが2時間近く続く。その練習がほとんど一年中ある。「死に損ないの時間が長いスポーツ」それがボートかもしれない。

昔、ボートを始めた。「取り柄がほしかった」からだ。いつの間にか27歳になり、一橋大学卒で、国税をわんさか使って素晴らしい教育を頂いたのに、ボートという今は誰も知らない競技で日本一になることに、社会的な意味はあるのだろうか、と思い、これは五輪でメダル獲るしかないなと思い、それが社会人としての自分の生きる意味だと思い、会社を辞めた。

以下ソース
http://www.huffingtonpost.jp/hiroshi-nakano/unemployed-olympian_b_8876544.html


このIDをNGリストに追加する

今後このIDの書き込みやスレッドを表示したくない場合、以下のボタンをクリックしてください。
NGリストに追加

このスレッドは過去ログです。