日本初の新元素、国際認定へ 理研に113番の命名権、「ジャポニウム」有力
理化学研究所が合成した原子番号113番の元素が新元素と国際的に認定される見通しになったことが25日、関 係者への取材で分かった。
国際学術機関が来年1月にも決定し、日本が発見した初の新元素として理研に命名権を与 える方向で最終調整している。
発見を争ったロシアと米国の共同研究チームを退けて認定される見込みで、科学史に 残る大きな成果となる。
元素は物質を構成する基本的な粒子である原子の種類のこと。
未確定を含め118番まで見つかっており、米露などが国の威信をかけて発見を競ってきた。
アジアによる新元素の発見は初めてになる。
新元素の名称と元素記号を提案する権利は発見チームに 与えられる。
113番の名称は日本にちなんだ「ジャポニウム」が有力とみられ、関係機関の承認を得て決定する。
92番のウランより重い元素は自然界に存在せず、人工 的に合成して発見される。
113番は理研と露米チームがともに発見を主張し、約10年前から専門家による審査が続いていた。
審査は新元素を認定する国際純正・応用化学連合(IU PAC)と、国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)の 合同作業部会が実施。
関係者によると、作業部会は理研を 113番元素の発見者として承認する報告書を化学連合側 に提出した。
物理学連合側の同意を踏まえて正式決定する。
http://www.sankei.com/life/news/151226/lif1512260005-n1.html