10代の4割「悪意の投稿した」 掲示板やツイッターに
スマートフォンなど携帯端末を使いインターネットの掲示板やツイッターに投稿した人のうち、他人の悪口など
「悪意ある投稿」をした人は、10代で42%となり、前年調査の30%から12ポイント増加したことが
情報処理推進機構(IPA)の調査で分かった。
全体では27%で横ばいだった。
悪意ある投稿の理由では、10~20代の若い世代で 「いらいらした」との回答が増え、約30%となった。
調査は9月、13歳以上の男女を対象に、ネット上で匿名で実施。
主に携帯端末でネットを利用する5千人のうち、掲示板やツイッターなどに投稿した人は2624人と半数を超えた。
このうち「他人や企業の悪口」「下品な言葉」などの悪意ある投稿をした人は706人。
年代別の割合は、10代の42%を筆頭に20代33%、30代23%などと、若い世代ほど高かった。
悪意ある投稿の理由として「人の意見に反論したかった」が25%で最も多かったが、前年から8ポイント減少。
「いらいらした」は4ポイント増えて23%で2番目に多く、 10~20代では最多となった。
「特にない、なんとなく」を理由に挙げた人は9ポイント増加して19%になり、
投稿後の心理では「何も感じない」が35%で最も多かった。
調査担当者は「倫理観が未熟な若者にも携帯端末が普及し、安易な投稿が増えているとみられる。
全体としても悪意ある投稿に負い目を感じない傾向が強まっている」と指摘している。
同じ調査は主にパソコンによるネット利用者を対象にも実施され、悪意ある投稿の経験者は10代の33%が最多で、
全体では25%。
携帯端末利用者よりわずかに少ないが、傾向は似通っていた。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23H46_U5A221C1000000/