暴行死被害者は「サンドバッグ」 被告、起訴内容認める
大阪府 河内長野市 の専門学校生・工藤勇人(はやと)さん(当時19)が6月、高校時代の同級生2人から暴行を
受け、翌月死亡したとされる事件で、 傷害致死罪 などに問われた元専門学校生の男性被告(20)=当 時19歳=
に対する裁判員裁判が15日、 大阪地裁堺支部で始まり、被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
冒頭陳述で検察側は、被告が男子大学生(20)=同罪で起訴、退学=と共に高校時代から、工藤さんに格闘技の
技を掛けたり殴ったり蹴ったりし、金銭も巻き上げていたと説明。
コンビニエンスストアでおごらせ、川に飛び込ませる行為もあったとした。
工藤さんは高校の教諭にいじめを打ち明けたが解決せず、中退。
その後は2人が工藤さん宅へ押しかけるようになり、2人が工藤さんを「動くサンドバッグ」「打ち出の小槌
(こづち)」などと呼んでいた、とも述べた。
事件のあった6月8日には、2人が工藤さんの自宅近くの公園で顔や腹を複数回殴り、遊具の上から落としたうえ、
倒れた工藤さんにペットボトルに入った泥水をかけたと主張。
目撃した近隣住民に対しては「遊具から足を滑らせて落ちた」とうそをついたとし、長期間にわたるいじめの
末の事件だと指摘した。
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http://www.asahi.com/articles/ASHDC4K47HDCPPTB003.html