初回の「安倍内閣を支持しますか?」から「安倍改造内閣に期待しますか?」へ変えて調査するなど、安倍政権の「アンダーコントロール」をかいくぐるテクニックでは定評のある東京MXテレビがまたやってくれた。
産経新聞が15日発表した、FNN(フジテレビ)との合同世論調査によると、安倍内閣の支持率は47.8%で、10月の前回調査より3.6pt増え、2回連続の上昇。一方、不支持は2pt減って41.2%となった。
安倍政権の具体的な評価について、「首相の指導力」や「景気・経済政策」「外交・安全保障政策」など全5項目で「評価する」との回答が前回より増加。
ところが日本農業新聞の調査では「支持18%、不支持59%」であり、埼玉の市民調査では「支持率16.2%、不支持率83・8%」と、いずれも衝撃的な数字が出ている。
あまりに乖離した数字に疑問を抱く市民の代わりに我らがMXテレビは19日、勇猛果敢にまた支持率を調査してしまった。今回は「成績をつけるなら」である。
優・良・可・不可、4項目のうち明確な反対は1項目しかないにもかかわらず、結果は圧倒的であった。
2015年安倍首相に成績をつけるなら?
(1)優 652pt [7.3%] (2)良 479pt [5.3%]
(3)可 884pt [9.8%] (4)不可 6916pt [77.4%]
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ゲストの『生活の党と山本太郎となかまたち』の山本太郎議員がコメントを添えた。
「メディアを完全にコントロールしてしまっているという観点から見れば優ですね。テレビは企業のもので、NHKは官邸のものってはっきりしている」
「景気のよさというものは津々浦々まで伝わってないと。これ当然なんですよ。一生待っても伝わらない。0.1%くらいの人にしか伝わらない。
本当に市民目線・生活者目線で見た場合の安倍政権は(5)の『退場』です。」
と、周囲を爆笑の渦に巻き込んでいた。
今年はしゃべりに磨きがかかったと評判の山本議員だが、来年もさらなる切れを見せてくれることだろう。