南米エクアドルのグアヤキルで２０１３年１２月、新婚旅行中の日本人夫妻が銃撃され死傷した事件で、地元の裁判所は、強盗殺人罪に問われたエクアドル人の男に禁錮３５年の判決を出した。地元検察当局が１６日、朝日新聞の取材に明らかにした。
検察当局によると、判決は１５日に関係者に伝えられた。命を奪った残虐さなどから、同国の強盗殺人罪の量刑としては最も重い３５年が適用された。被告はこの事件の誘拐罪についてもすでに有罪判決を受けており、服役している。
事件は１３年１２月２８日夜に発生した。旅行中だった埼玉県出身の人見哲生さん（当時３０）と妻がタクシーでホテルに戻る際、乗り込んできた男たちに連れ去られ、哲生さんが胸を撃たれて死亡した。妻も重傷を負い、現金を奪われた。
地元メディアによると、エクアドル政府は懸賞金をかけて有力情報を収集。犯人の可能性があるとして地元警察が日本に送った複数の写真の中から、妻が被告を犯人と選んだという。（サンパウロ＝田村剛）
http://www.asahi.com/articles/ASHDK2JQCHDKUHBI00K.html?ref=rss