伊方原発1号機 冷却用海水9万リットル余漏れる
12月15日 21時17分
愛媛県にある運転を停止している伊方原子力発電所1号機で15日午前、機器を冷やすための海水、およそ
9万4000リットルが漏れ出すトラブルがありました。
このトラブルによる環境への影響はないということですが、四国電力が詳しい原因を調べています。
四国電力によりますと、15日午前11時すぎ、運転を停止している伊方原発1号機のタービン建屋で排水槽の
水位が上昇していることを示す警報が鳴り、調べたところ、くみ上げた海水を機器の冷却のために送る配管から、
およそ9万4000リットルの海水が漏れ出したことが分かりました。
四国電力によりますと、漏れた海水に放射性物質は含まれておらず、環境への影響はないということです。
また、現在1号機の原子炉に核燃料はなく、使用済み燃料プールにありますが、プールの冷却は通常どおり
行われているということです。
四国電力によりますと、海水は点検のため、外しておいた配管と配管の継ぎ目から漏れ出していて、点検中の
配管に流れて行かないよう閉めていたはずの電動の弁が開いた状態になっていたということです。
また、この弁の状態は中央制御室で監視することができますが、閉まっていることを示す表示になっていた
ということです。
四国電力はなぜ閉まっていると表示されていた弁が開いていたのかなど詳しい原因を調べています。
伊方原発はことし7月3号機が原子力規制委員会の審査に合格し、再稼働に必要な検査を受けていますが、
1号機は審査の申請は行われていません。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151215/K10010342231_1512152150_1512152153_01_03.jpg
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151215/k10010342231000.html