官邸主導「やりすぎ」…軽減税率で自民内に不満
消費税の軽減税率を巡る与党協議が、公明党の主張を「丸のみ」する形で決着したことについて、自民党内で不満がくすぶっている。
谷垣幹事長ら党側は財政再建の遅れを危惧し、生鮮食品に限定する方針だったが、首相官邸が押し切った。
安倍首相は政策を官邸主導で決定する「政高党低」を続けてきたが、党内 では「今回はやりすぎだ」 と指摘する声も出ている。
「公明党と丁寧かつ真摯に協議し、民意をくみ取った最善の結果だ」
首相は15日、党本部で行われた党役員会で強調した。
だが、続けて発言した高 村正彦副総裁は、「(これから)最善の結果とするよう、努力しなければいけない」と指摘。
自民党関係者は「今の官邸と党の温度差を如実に物語っている」と解説する。
2015年12月15日 21時47分
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20151215-OYT1T50167.html