[ロンドン 10日 ロイター] - 米財務省の高官は10日、過激派組織「イスラム国」の原油取引が月4000万ドルに上り、売却先は主にシリアのアサド政権で、一部がトルコ側にわたっていると指摘した。
米財務省テロ・金融情報局のズービン次官代行はロンドンでの講演で「イスラム国が売却する原油の大部分はアサド政権向け。双方は攻撃し合う一方で巨額な取引もしている」とした上で「一部はトルコ側にわたっている」と述べた。
ズービン氏によると、イスラム国が闇市場での原油売却で得た収入は5億ドルを超えている。同氏は、イスラム国の資金調達を阻むには、収入源となるインフラの壊滅が必要と指摘した。
http://jp.reuters.com/article/mideast-crisis-syria-usa-oil-idJPKBN0TU04720151211