和歌山県内の社会福祉法人への寄付を装った脱税事件で、大阪地検特捜部は7日、相続税法違反と偽造有印私文書行使の疑いで、和歌山県議の花田健吉容疑者(57)=同県印南町=を新たに逮捕した。地検は認否を明らかにしていないが、花田容疑者は逮捕前の取材に対し、「やってない」と関与を否定していた。
逮捕容疑は、相続人の東大阪市の不動産管理業、高木孝治容疑者(73)ら7人=いずれも同容疑で逮捕=と共謀。2013年に高木容疑者が死亡した兄から相続した預金や有価証券など約10億5000万円の遺産のうち、8億5000万円を社福法人に贈るとする兄名義の偽造遺言書を税務署に提出。相続税約4億9500万円を脱税したとされる。
花田容疑者はこの社福法人を高木容疑者らに紹介、その後の昨年9月に理事に就任していた。昨年8月には、花田容疑者らが県内の別の社福法人に「1億円で買い取りたい」と持ちかけ、断られていた。
花田容疑者の理事就任後には、社福法人名義の預金通帳が勝手につくられたうえ、1億円が入金され、一緒に理事になった榎森広高容疑者(48)=堺市南区=が複数回に分けて出金していたことも既に明らかになっている。
花田容疑者は逮捕前の取材に、「『寄付をしたいから社福法人を紹介してほしい』と言われ、紹介しただけ」と関与を否定。1億円の使途については、「知らない。(他の容疑者から)現金が入った封筒を渡されたが受け取らなかった」と話していた。
花田容疑者は衆院議員秘書を経て2003年に初当選し、現在4期目。自民党県議団所属で、副議長も務めた。
ソース
和歌山脱税事件 | 和歌山県議を新たに逮捕 大阪地検特捜部 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20151208/k00/00m/040/134000c
花田 健吉
http://www.jimin-wakayama-kengidan.jp/htm/introduce/hanada/index.html
http://www.jimin-wakayama-kengidan.jp/htm/introduce/hanada/hanada.jpg