不正なインターネット広告を見ただけのパソコンをウイルスに感染させる手口のサイバー攻撃が急増していることがわかった。
専門家は「常にOSやソフトを最新版に更新し、脆弱性を放置しないことが必須」と呼びかけている。
情報セキュリティー会社のトレンドマイクロによると、従来の不正広告による攻撃は、利用者が広告をクリックすると攻撃サイトに誘導される手口だった。
しかし、今年7月以降、不正プログラムが仕込まれたバナー広告が正規のサイトに表示されただけで、攻撃サイトとの通信が発生する手口が急増。
こうした不正広告が、国内3700以上のブログサイトや企業サイトなどでランダムに表示されていたとみられる。
利用者のパソコンには正規サイトが表示されたままで、不正広告も通常の広告と見分けがつかない。
気付かないうちにウイルスを送り込まれ、パソコン側に脆弱性があると突然画面がロックされるなどし、解除の代わりに金銭を支払うよう脅されることもあるという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151203-OYT1T50185.html