http://www.bbc.com/japanese/34981157
昨年12月にインドネシア沖でエアアジア機が墜落し162人が死亡した事故について、インドネシアの国家運輸安全委員会は1日、システムの不具合が墜落の主要因だったとする調査結果を発表した。
当局者は、フライト中に飛行機の方向舵システムが4回にわたり不具合を起こしていたと指摘した。同様の不具合はそれ以前の1年間で23回起きていたという。
委員会の報告書は、操縦士たちの対応も事故につながったとしている。
昨年12月28日にインドネシアのスラバヤからシンガポールに向かっていたエアバスA320-200型機は、インドネシア沖のジャワ海に墜落した。
当局は当初、悪天候が主な原因だとみていた。約1年の調査を経て発表された報告書は、方向舵を操作する電子部品のはんだ付けにひび割れがあり、コックピットに警告が4回発せられていたと指摘している。
操縦士はコンピューターシステムを再起動させようとしたが、自動操縦を誤って解除し、飛行機の制御を失った。その後、飛行機は「失速状態が長く続き、操縦士たちには回復できない状況になった」という。