経営するオイルマッサージ店で女性客を暴行したとして、強姦(ごうかん)や強制わいせつなどの罪に問われた土屋和朗被告(45)=宮崎市恒久=の判決が1日、宮崎地裁であった。瀧岡俊文裁判長は「反省がみられず、再犯の恐れも懸念される」として、懲役11年とビデオ原本4本の没収(求刑懲役13年、ビデオ原本4本の没収)を言い渡した。
判決によると、土屋被告は2010年4月~13年12月、自宅に併設するオイルマッサージ店を訪れた女性客5人に対し、マッサージと称して性的暴行を加え、その様子をビデオカメラで撮影するなどした。
ビデオについて判決は、被害者とトラブルが生じたときに被告が自分に有利な証拠になり得るという認識があった、と指摘。「映像を確保することで犯行を心理的に容易にした」と判断し、没収を認めた。
土屋被告は無罪を主張していた。弁護人は判決言い渡し後、「故意や暴行の有無に事実誤認があり、控訴も検討する」と述べた。ビデオについては「犯行を促進させておらず、裁判所の解釈は間違っている」と話した。
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