富士通、市場を戸惑わせた「営業利益率10%」宣言
2015/11/30 5:30 田口良成
http://i.imgur.com/RPvY6r1.png
満を持して打ち出した経営戦略に、ここまで厳しい指摘が相次ぐのも珍しい。富士通が10月29日に公表した経営方針のことだ。経営資源をIT(情報技術)サービスに集中し、パソコンや携帯電話事業は分社化する。
事業の中身を入れ替えながら、2016年3月期予想で約3%の連結営業利益率を10%に引き上げる――。こうした説明に対し、市場からは「具体策が少なく抽象論ばかり」「達成までの時間軸が不透明」との声が目立った。富士通は市場の批判にどう応えるのか。
富士通の田中達也社長
http://www.nikkei.com/news/image-article/?R_FLG=0&ad=DSXMZO9448495027112015000001&bf=0&dc=1&ng=DGXMZO94484940X21C15A1000000&z=20151130
説明会は今年6月にトップに就いた田中達也社長が新たな方向性を示す場として注目されていた。富士通の売上高営業利益率は過去20年、一度も5%を超えたことはない。最近数年は2~4%で推移している。
説明会に参加したアナリストからは「いきなり10%の目標とは」との戸惑いも広がった。
(中略)
社内では「より現実的な5%の目標を掲げたのでは富士通は変わらない」との声も聞かれた。10%の目標は市場の「圧力」をうまく取り込んで、経営規律につなげるための手段といえる。自ら高いハードルを課しただけに、結果を伴わなければ市場の失望も大きくなる。
詳細は以下ソース
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/editors.aspx?g=DGXMZO9448494027112015000000