「国産麦」志向が高まる…パンなど商品次々人気
2015年11月22日 09時43分
国産麦を使用する食品メーカーや外食企業が増えている。
「食の安全」への関心とともに消費者の国産志向が強まっているためだ。小麦は自給率が13%(2014年度、重量ベース)と、ほとんどを輸入に頼っているが、「国産」の表記が付加価値や商品ブランド力を生み、商品開発を後押ししている。(川口尚樹)
リョーユーパン(福岡県大野城市)は10月、九州産の「ミナミノカオリ」を30%使った食パン「九州育ち」を発売した。地場産へのこだわりが受けて「子育て世帯や高齢者などに人気」という。
飲食店経営などの一平(宮崎市)は九州産の小麦と雑穀を使ったパンケーキ粉「九州パンケーキ」を2012年12月に発売。1年目に約7トンだった出荷量は今年100トンを超える見通し。販売先は首都圏にも広がり、「品質と安全性が評価されている」とみる。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20151120-OYT1T50095.html