野球の国際大会「プレミア12」で優勝し、韓国野球の名を世界にとどろかせた代表選手28人は、
決勝の米国戦が終了後、静かにグラウンドに集まった。
そして、一列に整列し、脱帽して観衆に頭を下げ、準優勝の米国にも大きな拍手を送った。
韓国代表は本来、韓国国旗の太極旗をマウンドに立てる「儀式」を準備していた。
五輪やワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などの国際大会で勝利した際の恒例だった。だが、今回は違った。
一部韓国ファンは「共同主催国の日本の顔色をうかがったのか」「国際大会で優勝したチームや選手ならば、大半が国旗によるセレモニーをするのに」と不満を漏らした。
しかし、主将の鄭根宇(チョン・グンウ=ハンファ)は「決勝で対戦した米国だけでなく、準決勝で韓国に負けて悔しい思いをしている日本のファンのことも考え、太極旗セレモニーは自粛した」と説明した。
韓国に負けるたびに憤ってきた日本の野球ファンの反応も変わった。
日本のインターネットサイトには「敗者に配慮する立派なチームだ」「これまで韓国代表には敵意を抱いていたが、今大会の韓国代表は控えめで格好良かった」といった好評が相次いだ。
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