【11月20日 AFP】他の薬が使えない場合の最終選択薬とされている抗生物質への耐性を持ち、急速に感染する致死性のスーパー耐性菌が中国南部で見つかったとする研究論文が、19日に発表された。研究チームは「大流行の恐れがある」と警告している。
この耐性菌には、約100年にわたって大腸菌など一般的な病原菌による疾患の死亡率低下に貢献してきた抗生物質が効かないという。
中国・広州(Guangzhou)にある華南農業大学(Southern Agricultural University)の劉建華(Liu Jian-Hua)教授らのチームは、スーパー耐性菌にも有効な抗菌薬ポリミキシンに対する耐性を病原菌に与えてしまう遺伝子「MCR-1」を保有する細菌を発見した。
MCR-1は、一般的な病原菌だが肺炎や血液疾患など致死性の病気の原因にもなる大腸菌や肺炎桿菌(クレブシエラ・ニューモニエ)を強力な耐性菌に変えてしまうという。さらに、菌や生物種の境を越えて簡単に感染が拡大すると、医学誌「ランセット感染症ジャーナル(Lancet Infectious Diseases)」に掲載された論文は述べている。
以下ソース
http://www.afpbb.com/articles/-/3067463