アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席のためフィリピン訪問中の安倍晋三首相は19日、台湾代表の蕭万長(シアオワンチャン)・前副総統と会談した。
日本側の説明によると、蕭氏は台湾の馬英九(マーインチウ)総統と中国の習近平(シーチンピン)国家主席による今月7日の中台首脳会談について説明した。安倍首相は「両岸関係の平和的解決につながり、地域の安定と平和に寄与することを期待している」と伝えた。
安倍首相はまた、台湾が福島第一原発事故の関連で日本産食品に対する輸入を規制しているのに対し、早期に改善するよう求めた。この他、両氏は日台が経済や文化などの協力を発展させることでも一致した。
蕭氏は2008~12年、馬政権で副総統を務めた。(マニラ=石井潤一郎)
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