藤沢市立滝の沢小学校(同市遠藤)の女性教諭(40)が4年生の算数の授業で電卓の使い方を教える際、「嫌なやつ(18782)と嫌なやつ(18782)を足すと皆殺し(37564)になる」との語呂合わせを用いていたことが19日、分かった。保護者の反発が強まっており、市教育委員会は不適切な指導内容だったとして近く保護者説明会を開き、謝罪する意向を示している。
市教委などによると、女性教諭は10月30日、担任するクラスで「今から恐ろしい問題を出します」と切り出して語呂合わせを伝えた。市教委の調査に対し、「本かインターネットで見て記憶に残っていた。数字に興味を持ってもらうため扱ったが、反省している」と話したという。
ある保護者は「語呂合わせを覚えてしまった子どもが面白がって『皆殺し』『皆殺し』と口にするので困惑している。きょうだいに伝えるなど悪影響も出ている」とした上で、「嫌なやつは殺してしまえとも取れる内容で、昨今のいじめ問題にも反する授業だ」と憤る。
問題の授業は、保護者らが県教委に連絡して発覚。19日に市教委が同校に事実確認し、同教諭が認めたという。市教委は「命の大切さを伝える教育に取り組む中で、不適切な指導方法」としている。
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