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【パリ=共同】同時多発テロが起きたパリの郊外サンドニで18日、フランス警察が同時テロの主犯格の潜伏先とみられる拠点の制圧作戦を展開、銃撃戦となり、同国主要メディアによると、自爆した女1人を含むテロ容疑者2人が死亡した。検察当局は5人の身柄を拘束したと発表した。容疑者1人を包囲しているとの情報もある。129人が死亡した13日の同時テロ発生後、事態は重要局面を迎えた。
現場は同時テロの現場の一つ、フランス競技場近く。捜索は、同時テロの指示役とされるアブデルハミド・アバウド容疑者の拘束が目的とされる。AP通信によると、銃撃戦現場近くで少なくとも7回の爆発音がした。
フランスのオランド大統領は、同時テロを過激派組織「イスラム国」(IS)の犯行と断定し「戦争状態にある」と表明。治安当局は逃亡中の容疑者逮捕に向け、国内外で対テロ作戦に乗りだしている。
18日の作戦では警察の特殊部隊が出動し、関連の家宅捜索をしていた際に銃撃戦になり、現場一帯が警察により封鎖された。複数の警察官が負傷したとの報道もある。
菅義偉官房長官は18日の記者会見で、銃撃戦に関し「邦人の被害情報には接していない」と述べた。
同時テロはフランス競技場やパリ中心部のバタクラン劇場、レストランなど6カ所が襲撃された。フランス検察によると、実行犯7人が3グループに分かれて殺傷を繰り返した。7人は全員、死亡。アバウド容疑者は実行犯に含まれていない。