仕手集団元代表ら3人 相場操縦疑いで逮捕
11月17日 16時34分
バブル期に巨額の資金を使って株式相場を動かしたことで知られる仕手集団の元代表らが、インターネットの株式サイトで紹介した銘柄の株価を不正につり上げていたとして、東京地検特捜部は元代表と妻、それに大学院助教の息子ら3人を金融商品取引法違反の相場操縦の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、仕手集団の元代表の加藤※あきら容疑者(74)と妻の幸子容疑者(74)、息子で大阪大学大学院の助教、恭容疑者(36)の3人です。
東京地検特捜部の調べによりますと、加藤元代表らは3年前、当時、大証1部に上場していた化学メーカー「新日本理化」の株価を不正につり上げたとして金融商品取引法違反の相場操縦の疑いが持たれています。
特捜部などによりますと、加藤元代表はみずからが運営するインターネットの株式サイトに、この化学メーカーを示唆して「何十年に1回の稀有(けう)な大相場に発展する可能性がある」などと根拠がない情報を書き込み、連動する形で幸子容疑者や恭容疑者などの名義で大量の買い注文を出し株価を871円から1297円までつり上げていたということです。
特捜部は3人の認否を明らかにしていません。
加藤元代表はバブル期に巨額の資金を使って株式相場を動かした仕手集団を率いていたことで知られ、運営するサイトには、化学メーカーを含む4つの銘柄の情報を書き込み、合わせておよそ60億円の利益を得ていたということです。特捜部は実態解明を進めることにしています。
※あきらは「日」の下に「高」
(以下略)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151117/k10010309631000.html